新成人のみなさんへ

新成人のみなさん、成人、おめでとうございます。

今日を境に大人。なんて決められても、突如様変わりするわけでもなく。周りから言われたり、成人式のような式典に参列することで雰囲気に浸り成人した実感を味わったり、成人したことを意識する場面に遭遇することによって意識が生まれ、徐々に精神的にも大人になってゆくものだと思います。

あんな大人になりたいな。あの人かっこいいな。そんな憧れを、楽しみながら見つけて、自分なりの生き様を創り出していってもらえたら、と思います。
そんな若い成人の姿を、北摂こども文化協会が出逢う子どもたちに見せてもらえたら、私は嬉しいです。貴方のその存在が、子どもたちの自立を支えます。

大人になった皆さんとも、大いに語り合いたい。今、貴方が関心あること。気になっていること。納得できないこと。情熱を注いでいること。貴方自身のことから社会や世界のことまで。貴方の立場から見えること、感じていること。私が感じていること、考えていること。お互いに、お互いを尊重しながら、対話を重ねて、世代間交流を通じて、共に社会を、未来を、創っていけたら、どんなに明るく嬉しいことでしょう。

ついつい、堅い口調と内容になっちゃうな。

先輩として、と、頭で構えちゃうからだね。いつまでも柔らかくありたい22年前に新成人となった、旧新成人、否、現成人?より。

2020.1.13
NPO法人北摂こども文化協会
理事長 川野麻衣子

2020年のご挨拶

皆様、新年あけましておめでとうございます。

昨年は子どもの権利条約が誕生て30年の節目の年でした。そんな記念の年に『ひと山まるごとプレイパーク 日常の緊張から解放される居場所』(萌文社)を出版できたことは嬉しい成果です。当時の子どもたちが地域文化活動の意義を語ってくれました。

新聞にも取り上げてもらいました

 

2019年も“子どもが主役”の取り組みが数多く生まれました。水月児童文化センター(受託事業)では、子ども委員の企画・運営によるベイブレード大会、恐竜大好き若者による小学生向けの恐竜復元教室、  高校生囲碁普及委員会による囲碁教室、ハロウィン仮装大会の復活・中学生審査員  、子どもと共に創り上げるクリスマスマーケット、パティシエを目指す若者がケーキカフェに挑戦など。 とんど焼き(自主事業)では「御神楽の舞」や子ども司会。

恐竜復元教室 オープニング
恐竜復元教室 創ったよ!
仮装コンテスト 復活!
中学生審査員
仮装コンテスト みんなでパシャリ

 

水月クリスマスマーケット ゲーム担当、小学生・高校生・大学生の3娘

 

ゲームでゲットしたポイントで、オーナメントをゲット
パティスリー水月
パティシエ

 

活動を通して、子どもと大人の温かな交流が生まれています。18年から始めた子ども食堂(学習・食事・団欒の場)では19年11月、勤労感謝の日を機に、子どもたちが、毎週料理を作って下さる地域ボランティアのおば様方に、感謝の気持ちを込めてフォトフレームを手作りしプレゼント。 翌々週にはおば様方から美味しいサラダの返礼が。 愛の循環に感動しました。子どもたちは身内以外の誰かに支えてもらうこと、感謝して受け取って良いこと、御礼を伝えることを学んでいます。優しさ貯金、貯まっています。

学び舎・食べて屋すいげつ 勤労感謝 子どもからボランティアさんへ。

 

学び屋すいげつ 環境カルタ大会 附属中学生が出前授業

 

事業間の連携も生まれています。自主事業の高校生演劇フェスティバル出場校が小学生向けに小作品を創り、水月児童文化センターの行事で上演してくれました。

豊島高校演劇部による浦島太郎 (水月こどもの日行事にて)

夢燈花では協賛者の輪が広がっています。北摂太鼓集団では「太鼓組 爽風」が「子どもさわやか賞(大阪府民生委員児童委員協議会連合会)」を受賞しました。

授賞式の壇上で記念撮影
表彰状と記念品をもってパシャリ

どのチームも地域で発表の場をいただき活躍しています。ひと山、庄内少年文化館、子育て拠点くるぽん…書き切れないほどの子どもたちとの活動が生まれ、自己実現の機会を提供してきました。

2020年も子どもたちの生き生きした居場所づくりのために、応援をお願いいたします。

2020年元旦

北摂こども文化協会 理事長 川野麻衣子

朝日新聞「なにわびと」に掲載!

朝日新聞の取材を受け、今日の朝刊・23面「なにわびと」に掲載いただきました!!

子どもたちが多様な価値観に触れながら、学校以外の人間関係を育みながら、自分の興味関心に応じていろいろなことに挑戦し、自己実現を通して、自分らしく、自分のペースで育っていくこと。

大いに遊び、文化に触れ、心豊かに育ちゆくこと。

これらのことが子どもの育ちに不可欠な、大切なことだと思っています。

子どもは、家庭だけでも、学校だけでも育たない。学校での立ち位置や家庭での娘・息子(子ども)という立場から解放され、社会の中の子どもとして、かつ子どもという立場の市民として、地域社会の中で居場所を持ち、関わり、主体的に生きることで、健全に成長することができると思っています。

子ども時代の”遊び”がいかに必要なことか。

本記事を通じて、子どもが主体となる地域文化活動の大切さが、社会に広まればいいなと願っています。

新聞記事はコチラをクリック

取材をしてくださった朝日新聞・柳谷記者に、心よりお礼申し上げます。

 

2019.12.8 北摂こども文化協会 理事長 川野麻衣子

バトントワリングって知ってる??~ソフトバンク地域応援社員イベント事業


11月10日(日) 13時から 水月児童文化センターにおいて
元世界大会1位・2位受賞の、近藤 優さん、礼さん姉妹をお迎えし
世界一流の演技を、ご披露していただきます。
また、その経験を踏まえ、幼少期より頑張り続けてこられた秘訣や
家族間でどんなサポートがあったかなど、貴重な経験をお話しいただきます。体験会では優さん、礼さんから、直接バトントワリングの手ほどきをしていただく時間を設けました。

世界トップの技と、その経験に触れ合える、この貴重な機会にぜひ!水月児童文化センターにお越しください!

※体験会のみ要申込。
○定員  15名様まで
○対象 小学生~高校生(経験・未経験は問いません)

 

【お申し込みはこちら】祝・出版!「ひと山まるごとプレイパーク」

【2019年8月31日追記】
ご注文受付フォームを設置いたしました。
受付後に事務局よりご注文内容確認と、お支払い方法についてのメールをお送りいたします。

ひと山まるごとプレイパークのご注文はこちらから

 

 

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事業をやりっぱなし、ではなく、目的と照らし合わせて、本当に子どもの心豊かな成長のための取り組みになっているのか。きちんと検証することが大切。

そう考えた当協会は、事業分析を行う、社会教育研究機関、その名も「日本こども未来研究所」を設立。2004年より、研究活動を進めてきました。

そしてこの度、北摂こども文化協会が発足当初より手掛けてきた自主事業「ひと山まるごとプレイパーク」の事業分析結果を掲載した書籍『ひと山まるごとプレイパーク 日常の開放感から解放される場所』を出版しました。

👏パチパチパチパチ👏

「子どもの遊びと遊び場への社会教育からのアプローチ」

「子どもと大人たちへのアンケート調査や、子どもへのインタビュー調査の結果分析を通して、日常の緊張感から解き放される子どもたちの心の有りようについて注目し、プレイパークの新たな役割について提示している点が見逃せない

と出版社にも太鼓判を押してもらいました。

出版案内のチラシはこちらをクリック

当協会でもお取り扱いしています。(お電話の場合:072-737-6439 メールの場合: hokusetsukodomo@wombat.zaq.ne.jp)

さて、こんな内容です。👇

第1章 家庭でも学校でもない生活空間・・・子どもの権利とは何か。わかりやすく解説。

第2章 プレイパークという遊び場・・・日本のプレイパーク事情やドイツのプレイパークを紹介。

第3章 ひと山まるごとプレイパーク・・・北摂こども文化協会が手がけるプレイパークの特徴は、里山で月1回開催の自発性を尊重する異世代交流型の自然体験活動であること。運営の工夫も余すところなくご紹介。

第4章 子どもにとってのひと山まるごとプレイパーク・・・調査を通して明らかになった”子どもが考えるひと山の特徴”を発表。

ひと山のような活動って、子どもたちにとって

●家庭や学校とは違う自分を出せる場

●日常の支えとなる場

●自由でよくて、自分たちで創り上げることができる

そんな大切な居場所なん ですよね。これらが子どもたちの育ちにいかに必要か

ぜひ拙著を通じて、貴方ご自身の目で、頭で、感性でこの様な活動を通じて子どもたちが何を得ているのか、感じ取って下さい。

子どもの心豊かな日常のために社会や大人に何が求められているか、皆さんと共に考えることができたら幸いです。

2019年6月24日                               北摂こども文化協会 理事長 川野麻衣子

 

【2019年8月31日更新】
ご注文受付フォームを設置いたしました。
受付後に事務局よりご注文内容確認と、お支払い方法についてのメールをお送りいたします。

ひと山まるごとプレイパークのご注文はこちらから

 

 

第18回いけだ夢燈花 盛大裡のうちに終了

第18回いけだ夢燈花

2002年に歩みだした夢燈花

本年も、池田市長・池田市議会議長等のご来賓を始め、多くの来場者をお迎えすることができました。

水月公園にはキャンドルが美しく灯り、公園内は出店やワークショップコーナーでにぎわいました。

今年は宣真高校書道部による「繋(つなぐ)」の書道パフォーマンスで幕開けとなり、ほのあかりの元でのコンサート、そして、全員で「花は咲く」を合唱し、最後には線香花火に火をつけ、世界の子どもたちの平和で健やかな成長を祈り、今年の夢燈花は幕を閉じました。

オカリナとピアノと一緒に作っておどって 歌てんこもり♪♪

さおりとかおり☆2人の「オリ」たちが「音」を楽しく奏でる♪♪♪
『オリオン』さんによる 歌あり!ダンスあり!手遊びあり!
みんなで手作りした楽器で、合奏あり!!!
楽しさてんこもりコンサートです♪

【日時】2019年9月8日(日)13時~
【会場】水月児童文化センター ビデオ室
【対象】2歳~未就学児の親子 20組
【費用】無料
【お申込み・お問い合わせ】
水月児童文化センター
(072)761-9233

 

第18回いけだ夢燈花 式典 理事長挨拶

みなさま、こんにちは。北摂こども文化協会理事長の川野でございます。

会場にお集まりの皆さま、本日のご来場、誠にありがとうございます。
宣真高校、書道部のみなさん、“若者の想い“のこもった力強い書道パフォーマンスをありがとうございました。
今年で18回目を迎える「いけだ夢燈花」。子どもたちの平和と安全を願い、安心・安全のまちづくりの一環として、2001年より行っている取り組みです。

きっかけは、大阪教育大学池田附属小学校の児童殺傷事件でした。2001年6月、包丁を振りかざした不審者が、附属小学校に乱入し、尊い8人の子どもたちの命を奪うという悲しい事件が起きました。
それ以降、不審者対策が進んでいきました。学校の門扉はとざされ、ガードマンが立ち、防犯ブザーが配られるようになりました。
知らない人は危ない人かもしれないので気を付けましょう。そんなメッセージを発信せざるを得ない世の中となってしまいました。
身を守るには、確かに必要な対策です。ですが、この様な環境におかれた子どもたちはどんな思いを抱くでしょうか。社会って危ない。大人って怖いんだな。そんな風に感じて育った子どもたちは、次にどんな社会を作っていくでしょうか。殺伐とした社会になってしまうかもしれません。

そこで、私たちは考えました。不審者対策は必要な対策として行いつつも、もう一方で、今一度、人が信じられる、そんな社会をつくっていきたい。
子どもたちが安心して過ごし、心豊かに育っていくことを願っている大人が皆の周りにいっぱいいるよ。そんなメッセージを子どもたちにいっぱいいっぱい届けたい。
そんな思いで取り組み始めたのが、この「いけだ夢燈花」です。

北摂こども文化協会の呼びかけに応じて下さった、ダイハツ株式会社はじめ地域の企業様に応援をいただきながら、ダイハツ皐月会・ダイハツ労働組合・緑丘地区福祉委員会など地元の団体、そして個人有志の皆さまと共に、実行委員を立ち上げ、取り組みを続けています。
グランドをご覧ください。約1000個の手作りキャンドルが並んでいます。
昨年に引き続き、池田附属小学校、石橋小学校、緑丘小学校がご賛同くださり、学校の授業の一環としてキャンドル作りに協力してくれました。点火の際に、どうぞじっくりご覧ください。紙カップの一つひとつに、子どもたちの夢が描かれています。もちろん、水月児童文化センターの子どもたちも、手作りしました。

水月児童文化センターという子どものための社会教育施設が、地域コミュニティの活動拠点として生かされています。
キャンドル作りを中心に、いけだ夢燈花当日までの様々な準備作業や今日の取り組みを通じて、地域の子どもと大人が出会い、知り合いになり、イベント後も、日常生活の中で、町で擦れちがった時に、「あ、夢燈花の時のおじちゃん、こんにちは。」「かんたくん、こんにちは」「なんか困ったことないか」と安心して言い合える。そんな街づくりを目指しています。いや、すでにそうなり始めています。18年の積み重ねはすごいと感じます。

いよいよ始まった2019年度、「第18回いけだ夢燈花」。ご来場の皆さまが、たくさんの方々との交流、様々な方々とのお出会いがありますことを願っています。皆様のご来場、心より感謝申し上げます。

 

2019.9.1
特定非営利活動法人
北摂こども文化協会
理事長 川野麻衣子