皆様、新年あけましておめでとうございます。
昨年は子どもの権利条約が誕生して30年の節目の年でした。そんな記念の年に『ひと山まるごとプレイパーク 日常の緊張から解放される居場所』(萌文社)を出版できたことは嬉しい成果です。当時の子どもたちが地域文化活動の意義を語ってくれました。
2019年も“子どもが主役”の取り組みが数多く生まれました。水月児童文化センター(受託事業)では、子ども委員の企画・運営によるベイブレード大会、恐竜大好き若者による小学生向けの恐竜復元教室、 高校生囲碁普及委員会による囲碁教室、ハロウィン仮装大会の復活・中学生審査員 、子どもと共に創り上げるクリスマスマーケット、パティシエを目指す若者がケーキカフェに挑戦など。 とんど焼き(自主事業)では「御神楽の舞」や子ども司会。
活動を通して、子どもと大人の温かな交流が生まれています。18年から始めた子ども食堂(学習・食事・団欒の場)では19年11月、勤労感謝の日を機に、子どもたちが、毎週料理を作って下さる地域ボランティアのおば様方に、感謝の気持ちを込めてフォトフレームを手作りしプレゼント。 翌々週にはおば様方から美味しいサラダの返礼が。 愛の循環に感動しました。子どもたちは身内以外の誰かに支えてもらうこと、感謝して受け取って良いこと、御礼を伝えることを学んでいます。優しさ貯金、貯まっています。
事業間の連携も生まれています。自主事業の高校生演劇フェスティバル出場校が小学生向けに小作品を創り、水月児童文化センターの行事で上演してくれました。
夢燈花では協賛者の輪が広がっています。北摂太鼓集団では「太鼓組 爽風」が「子どもさわやか賞(大阪府民生委員児童委員協議会連合会)」を受賞しました。
どのチームも地域で発表の場をいただき活躍しています。ひと山、庄内少年文化館、子育て拠点くるぽん…書き切れないほどの子どもたちとの活動が生まれ、自己実現の機会を提供してきました。
2020年も子どもたちの生き生きした居場所づくりのために、応援をお願いいたします。
2020年元旦
北摂こども文化協会 理事長 川野麻衣子