新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

昨年はコロナ禍に見舞われた一年でありましたが、新時代の幕開けともなった一年でもありました。自粛期間中にも子どもたちが安心してつながることができる場を開き続けようとオンラインでつながる水月児童文化センターを開設したり、コロナにより体験の場が失われゆく子どもたちに文化活動の機会を提供すべく庄内少年文化館等でオンラインでの講座開催を試みたりと、インターネットを駆使した一年となりました。

いずれにおいても当協会の理念である子どもの権利条約に謳われた「子どもにとって最善の利益を保障する」という観点に立ち、成長発達過程にいる子どもたちの【体を守ること】(コロナによる感染予防)と同時に、【心豊かな成長をも保障すること】(つながりや体験の場づくり)に努めてきました。

コロナ社会が到来し、三密を避けなければならないことにより浮上した、子どもをめぐる新たな社会課題が「人の温もりを感じることができる場づくり」です。感染予防により人との交流を控えなければならない世にあって、いかに「人とのつながり」を育むことができるか。接触を避けなければならない今だからこそ、伝えたいメッセージがあります。作り上げたい社会があります。子どもたちの平和と安全を願う「いけだ夢燈花」では、その一心で、市民の皆様にお声かけさせていただき、賛同者・協力者になっていただき、オンラインのライブ中継という新たな形で、私たちが大切にしたい想いを広く社会に発信させていただきました。

また子どもが主役の参画実践も力を入れ、水月児童文化センターでは、子どもによる施設運営を念頭に置き、季節行事の企画運営を行う子ども実行委員「水月クルー」を発足させました。季節感のある館内装飾に取り組んだり、ハロウィンのお化け屋敷を作って一般の子どもたちに提供したりと、子どもによる子どものための自主サークル活動が実現しています。

この様に昨年もおかげさまでたくさんの新しい取り組みに挑戦し、たくさんの子どもたちと出会い、みんなそれぞれに多様な経験をすることができました。皆様の応援なくしてはなしえなかったこれらの取り組み。改めまして会員の皆様はじめ関係各所ならびに当協会にご協力・関心を寄せてくださいました全ての皆様に心より感謝申しあげます。

さて、新世紀二年目となる21年は、20年目の節目を迎える事業が二つあります。「大阪高校生演劇フェスティバル」(通称、演フェス)と「いけだ夢燈花」です。

演劇に情熱を注ぐ高校生に本物の舞台で上演するチャンスを提供したい。高校生に表現の場を提供したい。その思いで立ち上げた演フェスも20回目を数えます。周年記念として盛り上げたく、過去の記録写真から選りすぐりの数枚をポスターに活用し、各種SNSにて定期的に公開しています。ぜひご覧ください。発信を続けていると、「これ、自分や!」とリアクションしてくれた卒業生が出てきました。20年の歴史を感じることができる、そんな本番を迎えたいと思っています。未成年の若き高校生が、本物の文化ホールで、自分たちで創り上げた作品を上演する。役者の台詞、舞台美術、音響・照明、、、一つひとつに彼ら彼女らの思いが込められています。ぜひ感動を味わいにご来場ください。

いけだ夢燈花は、地域の大人が地域の子どもを守る安心のまちづくり事業です。早くも20年目という実感ですが、本事業自体も成人するのと同等の長さを築いてきたことになります。何が残せてきたのか、これから歩むべき道は。実行委員の皆様と語り合う中ででてきた答えが、「子どもにとって安心の街を持続させていくために新世代への継承・新世代との協同」でした。これまで子どもとして庇護される立場であった若者が、成人により守る立場になる。そんな過渡期にいる新成人に呼びかけ、若いその立場から見えること、思うことを伝えてもらいながら、旧来からのメンバーであるシニア世代と、数年前からのメンバーである子育て世代と、共に「三世代」で創り上げる「いけだ夢燈花」を目指します。早速、成人の日に、池田市の「新成人の集い」にて、若者実行委員募集のチラシを配布させていただけることになりました。今年の新成人から何人の賛同者が現れるか。今から楽しみです。

早くも新たな一年のスタートを切った北摂こども文化協会です。活動の柱にある想いは、すべての子どもにとっての安心、自立、心豊かな成長に寄与すること。2021年も子どもたちが心豊かに育つ地域文化環境の向上に努めます。

本年もどうぞ応援をよろしくお願いいたします。

2021年 元旦
北摂こども文化協会
理事長 川野麻衣子