1.ユースサービスの研究
2.ライフデザイン・メンタリング講座の実施
3.地域における教育事業の調査分析

1.ユースサービスの研究
2011年
   「青少年を対象とする社会教育従事者(ユースワーカー)のための養成プログラムに関する研究」(研究代表:立石麻衣子)
   【概要】 日本学術振興会 ・ 科学研究費補助金 ・ 奨励研究を得て実施した。研究目的は、若者を対象とした自立
   支援の在り方について、提供する支援内容およびその支援に携わる支援者の専門性の構築について検討した。
   【訪問先】 イギリス: YMCAジョージウィリアムスカレッジ、デュ・モントフォート大学、レスター市内民間ユースセン
    ター、レディング・コネクションズセンター
2012年
  「青少年を対象とする社会教育従事者(ユースワーカー)のための養成プログラムに関する研究2」(研究代表:立石麻衣子)
  【概要】 日本学術振興会 ・ 科学研究費補助金 ・ 奨励研究を得て実施した。昨年度の継続研究である。今回は、
  学位レベル以上の養成プログラムに焦点をあてて調査研究を行った。
  【訪問先】 イギリス: デュ・モントフォート大学、ハダーズフィールド大学、全国青少年協会(National Youth Agency)、
  全国民間ユースサービス協会
 
2.ライフデザイン・メンタリング講座の実施
  本事業は、若者の「自立」を支援することを目的とする。中高生や青年が自身の将来を
  展望し、自身の人生を想像していく際に必要な支援を行う。事業プログラム検討会、ライフデザイン勉強会を経て、
  北摂こども文化協会が大切にする理念を中心に据えたプログラムを開発した。
    【プログラムの実施】
日 付 依 頼 主 講 座 名 対 象 者 人 数
2008年
4月30日
大阪成蹊女子高等学校 自ら創る、自分の未来! 高校2年生 60人
9月 6日・7日 青森県教育庁生涯学習課 ココロが軽くなる人権学習講座 高校1~3年生 22人
7月15日 奈良教育大学 働くってどういうこと? 大学2回生 20人
11月26日 千里金蘭大学 働くってどういうこと? 大学2回生 12人
2009年
1月19日
豊能町吉川幼稚園 10年後の私 園児の保護者 12人
1月
12・13・15・24日
奈良教育大学 権利としてのキャリア教育 大学2~4回生 16人
3月12日 ハニー・ビー 子どもさんとあなたの10年後を
考えてみませんか?
一般 22人
5月26日 府立桜塚高校PTA 自分の生き方を見つめ
自ら主体的に生きる未来設計
保護者 30人
7月4日 当協会主催 就活前の基礎知識 就活中の学生 5人
9月15日 千里金蘭大学 働くってどういうこと? 大学2~3回生 80人
12月3日 国立奈良教育大学 キャリア教育を考えよう 大学2~3回生 5人
2010年
2月19日
府立交野高校 人はなぜ、働くのか? 高校2年生 200人
2010年
5月8日
智辯学園奈良カレッジ
中等部
ライフデザイン・メンタリング 中学1~3年生 約15人
2011年
3月20日
水月児童文化センター ライフデザイン・メンタリング 中学1~3年生 5人
    【本講座のデータ分析】
    本講座の受講生を対象に、講座満足度調査を実施した。
 交野高校アンケート集計結果
 【満足度】
   とても満足+満足…184人、どちらとも言えない+少し物足りない+物足りない…75人
 【役立ち度】
   とても+少しは…232人、それほどでもない+役に立ったとは言えない+頭が混乱した…39人
 智辯学園奈良カレッジ中等部アンケート集計結果
 【満足度】参加者全員「とても満足+満足」
 【とても満足+満足の理由】
   ・働くことの大切さが分かったから。今、自分が勉強している意味が分かった。
   ・自分が少し大きくなったような気がする。
 【役立ち度】参加者全員「とても+少しは役に立った」
   ・これから勉強していくのに、目標をもって勉強できそうだから。
   ・これからの自分のためになると感じたから
 水月事業「中高生のキャリア教育—今の勉強と将来のつながり」アンケート集計結果
 【満足度】参加者全員「満足」
 【満足の理由】
   ・今までの「何でなん?」という疑問とかすっきりした。
   ・学校では習わないことを学べてよかった。
 【役立ち度】参加者5人全員「とても+少しは役に立った」
   ・自分のもやもやがすっきりした。普段、こういう機会がないから。
   ・自分の将来をもう少し考えてみようと思いました。
 
 
 3.地域における教育事業の調査分析
2001~2005年 北摂こども文化協会主催事業「ひと山まるごとプレイパーク」の事業分析
  ⇒ 2005年9月 出版  『実践報告書 ひと山まるごとプレイパーク』(シイーム出版)
2012年4月 『若者の居場所と参加 ユースワークが築く新たな社会』(東洋館出版社)田中治彦・萩原建次郎編著
   こども環境学会・論文著作奨励賞受賞
   立石麻衣子「Ⅲ.居場所を生み出す社会 
   第10章 市民と行政の協働による居場所づくり」 執筆担当。
2012年
  「社会教育領域における長期の青少年健全育成事業に特有の教育力に関する研究」(研究代表:立石麻衣子)
  【概要】本研究は、「第28回マツダ研究助成-青少年健全育成

  関係-」に選出され、実施している。NPO法人北摂こども文化
  協会が手掛ける社会教育実践「ひと山まるごとプレイパーク」
  の分析を通して、社会教育の領域における青少年健全育成事
  業に見られる特有の教育力を特定する。
  研究対象となる実践の特徴は、第一に10年を超えて続く長期
  の蓄積があること、第二に、プログラム提供型ではなく子どもの
  自発性を尊重した活動を徹底し  ていること、第三に、異世代
  交流型の直接自然体験活動であることが挙げられる。幼児だっ
  た子が小学校を卒業するまでという時間軸の中で、子どもの
  育ちを捉える。
 
2015年3月
  マツダ財団研究報告書 青少年健全育成関係 Vol27 31-46頁
  「社会教育領域における長期の青少年健全育成事業に特有の教育力に関する研究
  -生活圏の外にある里山で月1回開催される異世代交流型の会員制プレイパークに子どもが長年にわたって
  継続参加することの意義-」